日本酒Q&A - 飲み方編

Q1.お酒の賞味期限はどれくらいですか?

Answer.日本酒の種類にもよりますが製造年月日より約1年間は美味しくご賞味いただけます。ただしこれは冷暗所で保管された場合であって、光のあたる場所や暖かい場所に置いたままになっていると劣化が進みますのでご注意ください。また開栓後は空気に触れないようになるべくお早めにお召し上がりください。

Q2.日本酒はどうやって保管すればいいのですか?

Answer.一般的に日本酒には賞味期限が定められていないものが多いですが、日本酒は保管時の温度や光に対して極めて過敏に反応しやすい酒といわれています。いい状態を保つためには、品温を5℃前後に保ち、日光・蛍光灯等の光を極力あてない暗室での保管が適しています。特に香りの変化が早い生酒には注意が必要です。また王冠・キャップを開封後は極力早めに召し上がっていただくほうがいいです。

Q3.冷酒と燗酒に最適な季節はあるの?

Answer.日本は世界的にも有名な四季と呼ばれる1年を通して季節の変化があります。日本酒は四季にあわせて飲み方が昔からさまざま存在しました。常温・冷酒・燗酒と大きく三つに大別され、日本酒そのものの特性がよくわかる常温での飲酒のほか、暑い夏には酒を冷やして飲む冷酒、寒い冬には体を温めるために酒を温めた燗酒が好まれて飲まれたようです。あくまで一般的な話であり、近年の食生活の変化・温暖化現象等により従来の飲み方は変化しつつあります。

Q4.おいしいお燗の方法はありますか?

Answer.日本酒を温めて飲むことを「燗」といいますが、その味わいは温度によって変化しますが、一般的には熱すぎない上燗(50℃前後)~ぬる燗(40℃前後)が飲み頃です。湯煎(ゆせん)で温度を計りながら温めるのが最も丁寧な方法ですが、電子レンジ、酒燗器(しゅかんき)などでお燗する場合も一度温度にこだわってみてはいかがでしょうか。

Q5.酒粕をもらったんですが、賞味期限と保存方法を教えてください。

Answer.一般的に賞味期限の表示は4ヶ月ほどになっておりますが、冷蔵庫に入れると6ヶ月ぐらい、冷凍庫でしたら1年間は大丈夫です。ビニールに包むか、容器に入れて必ず密封することが大切です。特に着色を気にしない場合は、常温で直射日光の当たらない場所で保存すれば十分です。

Q6.日本酒を飲む際に和らぎ水がいいって聞きました。どういうことですか?

Answer.和らぎ水とは日本酒を飲む合間に飲む水のことです。石川県酒造組合連合会の公募により名称が決定したものが、日本酒造組合中央会に採用されて全国区の呼称となりました。ウィスキーの「チェイサー(追い水)」の日本酒版である。日本酒を飲んだ後に水を飲む。水を飲むたびに味覚が蘇り、お酒も食事も味がくっきりする。喉の渇きが抑えられ、酔いのスピードもゆっくりめになる。一般的に日本酒のアルコール度数は15%前後で、ビールは5%、ワインは10%程度である。焼酎やウィスキーも水やお湯で割ると10%程度に薄まっている。日本酒のアルコール度数は意外と高いといえ、強いアルコールは胃や食道の血管を収縮され粘膜を傷めるので、水をいっしょに飲む意味はあると研究者も認めています。

Q7.「日本酒で乾杯」運動の話を聞いたことがあります。具体的にどんな活動ですか?

Answer.日本酒造組合中央会が推進役となり、「日本酒で乾杯」をキャッチフレーズに、日本酒を通して日本文化を広く啓蒙することを目的に2004年に「日本酒で乾杯推進会議」を発足させ、10月1日を日本酒の日と定めました。各分野での著名人を中心に100人委員会を発足させ、一般参加者もまじえ本格的に活動を開始しました。