観光-秋
不老橋
和歌山県和歌山市和歌浦に位置するアーチ型の石橋である。片男波松原にあった紀州東照宮御旅所の移築に際して、第10代紀州藩主徳川治寶の命によって架けられた。第13代藩主徳川慶福の治世の嘉永3年(1850年)に着工し、翌4年(1851年)に完成した。不老橋は、徳川家康を祀る紀州東照宮の和歌祭の際に、紀州徳川家や東照宮関係者の人々が、御旅所に向かうために通行した「御成道」に架橋したものである。橋台のアーチ部分は肥後熊本の石工集団の施工であり、近年までは不老橋を渡ったところに「不老館」という和風建築の建物があったが、解体され、現在はアート・キューブになっている。
温山荘園
琴ノ浦 温山荘園(ことのうら おんざんそうえん)は和歌山県海南市にある日本庭園。個人庭園として造られたものとしては日本最大。
世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』 高野山・熊野古道
紀伊山地は、神話の時代から神々が鎮まる特別な地域と考えられていました。それぞれの起源や内容を異にする「吉野・大峯」、「熊野三山」、「高野山」の三つの「山岳霊場」とそこに至る「参詣道」が生まれ、都をはじめ全国から人々の訪れる所となり、日本の宗教・文化の発展と交流に大きな影響を及ぼしました。 『紀伊山地の霊場と参詣道』は、三重、奈良、和歌山の三県にまたがる「紀伊山地の自然」がなければ成立しなかった「山岳霊場」と「参詣道」、及び周囲を取り巻く「文化的景観」が主役であり、日本で唯一、世界でも類を見ない資産として価値の高いものといわれています。
南方熊楠記念館
和歌山県西牟婁郡白浜町にある博物館。世界的博物学者・南方熊楠の記念館である。熊楠の業績顕彰と文献・標本類・遺稿・遺品等膨大な資料の保存と公開および学術振興を目的として1965年4月に開館した。収蔵資料の一部が写真や年表とともに解りやすく展示されている。高台にある館の屋上展望台から南紀の海を望むことができ、館の前には昭和天皇御歌碑が建つ。「雨にけふる 神島を見て紀伊の国 生みし南方熊楠を思ふ」
南方熊楠顕彰館
和歌山県田辺市の中屋敷町には1941年に南方熊楠が亡くなるまでの25年間過ごした旧居が庭の木々とともに残されています。旧居に残された膨大な資料や蔵書の保存、情報ステーション・学びの館として2006年に「南方熊楠顕彰館」が開館されました。